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井戸 雅之Ido

2018.04.26

「カラーグレーディング」で空気感を伝える

映像ディレクターの井戸です。

この度、西粟倉・森の学校のPVを制作させていただきました。

今回は少しだけ、その制作の裏話をしたいと思います。

 

実は、このPVでは「カラーグレーディング」を行って、みなさんが持っている空気感を演出しています。

では、カラーグレーディングとは何でしょうか?

 

それは、映像の色彩を設計・調整して、作品の質と雰囲気を高める作業のことです。

 

ハリウッド映画ってTVとぜんぜん違う色彩だと感じたことはありませんか?

あれこそ、カラーグレーディングによるものなんです。

 

このPVで目指したのは『明るく優しく爽やかで、温かみがある雰囲気』です。

実際には、まず全編を通して明るくコントラストが低めの映像にして「優しさ」を出しています。

さらに少し青みがかった色合いに統一して、クリーンで「爽やかな空気感」を演出しました。

 

ただ、それだと肌や木の色まで青みがかって不自然なので、肌と木の部分だけを選択して、印象的な色合いに調整しています。

肌は、美しく美白に見せつつも白すぎず健康的な雰囲気に。

木は、極力忠実に見せつつも少し温かみが感じられるように調整しています。

どちらも記録色(実際の色に忠実)よりは記憶色(人間がイメージとして記憶している色)に寄せて画作りをしました。

 

何気なく見ている映像も、実は裏でそんなことをしているんですよ。

と言った話でした。

 

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西粟倉・森の学校

http://morinogakko.jp/

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