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武川 和憲Take

2018.05.07

旅人タケの旅日記-「東京はいろんなところに吉野家があるからいいよね」編-

羽田空港。
世界で4番目に利用者が多いと言われているこの空港での僕の思い出と言えば、飛行機を待っているときに「この空港はわしが作った」と主張する謎のじいさんに絡まれた挙句、目的の飛行機を乗り過ごしてしまったこと。しかも、札幌から岡山に帰るための乗り継ぎの際の出来事だったので、荷物がロストしそうになってめちゃくちゃ面倒くさいことになりました。

 

 

みなさん、こんにちは。旅人のタケです。

今回の旅の舞台は東京。主に品川駅から3km圏内の旅日記です。

 

まず空の玄関口、羽田空港ですが、みなさんここ散策されたことあります?

僕は東京に住んでいた頃、羽田-岡山間を月2で往復していたので、国内線ターミナルの構造と新作のお土産について、ハネダクーカー(羽田空港をヘビーユーズする人)の上位30%に入るくらいには精通していました。
このときは「羽田空港はおれの庭」くらいに思っていたんですが、あるとき、いつものように京急に乗って羽田空港に向かいながら気づいたことがありました。

 

「あ、羽田空港って国際線もあるんだ」

 

そう。羽田空港には国際線もあるんです。
そもそも羽田空港の正式名称は『東京国際空港』であり、おもいっきり『国際』と付けられています。(国内線だけで世界4番目になれたら、すでにこの国の交通の概念変わってますよね)

このときの、「おれの庭だと思って駆け回っていたところの半分が実はお隣さんちの庭だった」感、半端なかったです。お隣さんはずっと黙って見ていてくれていたと知ったときの恥ずかしさといったら、いますぐ近くにある何かに乗ってどこか遠くへ飛び立ってしまいたいほどでした。

 

そんなことがあり。

「じゃあ国際線も知り尽くしてやろうじゃないか!」と思い、上記の飛行機乗り過ごし事件を有効に活用して、国際線を散策したのでした。
これが4年くらい前の出来事であり、当時撮った写真はすでに残っていなかったので、フリー画像でお楽しみいただきたいのですが、国際線ターミナル内にはヒノキで作られた全長25mの日本橋があったり、

お土産物屋や飲食店が江戸のまちっぽくなっていたり、

侍や町娘の格好をした空港スタッフっぽい人がいたりして、ひとつのエンターテイメントでした。
謎じいに絡まれて飛行機乗り過ごした際には、ぜひ国際線を散策してみてください。

 

今回は特に散策することがなかったので、早々に宿に向かいます。

この旅で結果5泊したのですが、いつものいわゆるゲストハウス泊ではなく、少しラグジュアリー寄りの宿をチョイスしました。

 

1泊目:ファーストキャビン愛宕山

2泊目:ファーストキャビン築地

3泊目:オンザマークス川崎

4泊目:ワイズ アウル ホステルズ トーキョー

5泊目:オークホステルキャビン

 

1泊目のファーストキャビン愛宕山は、マンションみたいな玄関を入るとこれまたマンションのみたいなエレベータがあり、6Fでチェックインをする運用でした。
1フロアに30弱の半個室があるのですが、1つひとつの広さが抜群で布団がきれい、かつ、寝間着も用意されていてめっちゃ寝やすい。
周辺ガイドもしっかりされていて、「これ面白そうだな」といういいところを突いていました。
また、男女の宿泊フロアが完全に分かれており、カードキーで入退室するので、女性の方でも安心です。
大浴場やBarがあるのも高ポイントでした。
旅の外国人が利用するというより、出張のサラリーマンが多く利用している印象。快適なカプセルホテル感覚です。

▼マンションみたいな玄関

▼広さが抜群のベッドスペース

▼布団がきれいで清潔

▼激辛たい焼きだと…⁉

 

2泊目のファーストキャビン築地には、フランチャイズ展開しているファーストキャビンの店舗間の違いを確かめるために泊まりました。
寝室や浴室の設備はファーストキャビン愛宕山と同じでしたが、スタッフの質に違いが出ており、こちらの方が丁寧で安心感のある接客をしてくれました。ファーストキャビンに泊まるなら、断然こちらをオススメします。
また、築地市場にほど近く、朝一でめちゃうまな海鮮丼が食べられるのが良かったです。

▼2500円の海鮮丼。あおさの味噌汁が地味に旨かった

 

そして、3泊目はオンザマークス川崎。ここが、今回の旅のベストオブ宿でした。
まず、1階のイカすさ。
宿泊だけでなく、食事と音楽を楽しもうをコンセプトにつくられており、入ってすぐのレストランスペースでは、ジャズを聴きながら旨い肉料理とクラフトビールが飲めて最高でした。
フロントスペースも広く、旅の荷支度するのにちょうどいい。
そして睡眠の快適さ。宿泊フロアの外にロッカーがあるので、ガタガタうるさいことがないし、荷物を置くスペースがちゃんと確保してあるので布団の上にチャリ―バックを置かねば…ということもありませんでした。
手作り感はありますが、丁寧で、掃除が行き届いていてきれいでした。
また行きたい。

▼イカす1階(以下、公式HPより)

▼イカす1階その2

▼旅の荷支度するのにちょうどいいフロントスペース

▼荷物用のバッファが確保されたベットスペース

 

4泊目、ワイズ アウル ホステルズ トーキョーは『フクロウのように賢く東京を夜まで遊びつくす』をコンセプトにした宿。女将がガチのフクロウというのが、動物好きにはポイント高し。
宿泊客は、Tシャツ短パンで夜なのにグラサンかけたイケメン外国人や、「なかなかそんなん着たやつ見ねーぞ」レベルの大胆な服をまとった外国人美女の方々が大半でした。
最上階が格好いいアパートだったり、地下のBarにめちゃ高いスピーカー入れてたり、全席カウンターのカフェとおでん屋を併設してたりと、こだわりとお洒落さがすごいんですが、いかんせん夜遊びレベルが低い僕は、完全に気後れしてしまい、そそくさと吉野家に逃げ込んだのでした。(辛うじてフクロウを撫でさせてもらうことはできました)。

▼夜遊びレベルの低い者に入館をためらわせる効果がある紫の明かり

 

最後に、オークホステルキャビンですが、ここは外国人を対象としたいわゆるカプセルホテルでした。
軽く異世界を見てみたい方にはいいかもですが、快適な眠りを求めている方にはオススメできません。
特筆すべきことはないので、この辺で。

 

 

あとそうだ、2日目の朝に登山しました。

ファーストキャビン愛宕山から歩いて5分のところにある、『愛宕山』。
これ、東京23区内の最高峰なのですが、とはいえ標高26mなので、周囲のビルの方が各段に高く、山感はあまりありません。

そしてなんと、エレベータで登頂することができます。

山頂にあるのは愛宕神社。
家2軒分くらいのスペースしかありませんが、火の神・火産霊命(ほむすびのみこと)をはじめたくさんの神様が祀られています。江戸幕府開幕の際に江戸のまちを火事から守るために創建されたそうですが、幕末には桜田門外の変の集合場所だったり、勝海舟が西郷隆盛とここで会談して江戸城無欠開城に導いたりと、幕府の始まりと終わりを象徴する場所だったようです。

しかし、愛宕神社のすごいところはそれだけではありません。正規ルートでは、石段を上がって来なければならないのですが、見てくださいこれ。

下から見ると、こう。
斜度、えげつなくないですか?

将軍様の「ちょっとここ馬で登って、梅の枝取ってきてくんない?」という無茶ぶりを見事成し遂げた侍が、それを機にめっちゃ出世したという逸話から『出世の石段』と呼ばれているそうです。
こんなのよく登ったな(っていうかよく降りれたな…)。

 

そんな感じの旅でした。

【総括】
すぐ近くに吉野家(シェルター)がある東京って、やっぱいいですね。

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