REPLOG

レプログ

2015.03.22

岡本太郎の芸術論

637b769186ffa7b0d048cd397b0b7c7d_m
「芸術は爆発だ!」

 

誰もが知っているこのフレーズの生みの親「岡本太郎」。

TV出演などで見せたその個性的なキャラクターを覚えている人も多いはず。

彼の作品はその創造物の完成度だけではなく、それを創った「岡本太郎」本人の人間性そのものまでを含めて「芸術」として完成されているように思います。

 

その彼の「芸術論」とは

・芸術はここちよくあってはならない
・芸術はいやったらしい
・芸術は「きれい」であってはならない
・芸術は「うまく」あってはならない

というもの。(著書:今日の芸術より)

 

「岡本太郎」独特のセンセーショナルな言葉を使っていますが、

「芸術」に対して「こうでなければならない」とする固定観念を
ぶっ壊すための文字通りの「爆弾発言」。

 

慣習どおりにつくられた「安心して見られる」作品ではなく、

見る人の喜、怒、哀、楽の感情を、
強く動かせられるものを創るべきだ

ということなのだと思います。

 

では「デザイン」はどうなのか。

よく「デザイン」は「芸術」とは違うといわれます。

 

確かにそう。

結果利益を上げなければならない「商業デザイン」は

「芸術」とは違うプロセスを求められることも多いです。

 

だけど、きれいに型通りに収まったデザインの存在感の希薄さはどうか。

 

予想を良い方に裏切ってきたデザインの、感情を揺さぶるワクワク感はどうか。

 

今、デザインもソフトウェアでシステム化される時代。

 

その中で

「型」にはまってしまいがちなデザイン論やモノづくり論を
ちょっと疑ってみることも、今こそ必要なのではないかと思います。

 

 

TO TOP