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武川 和憲Take

2017.08.19

31のたび日記【18/31】田園のまち・茨城県石岡市

千葉県勝浦市で海を満喫したせいで、茨城県石岡市に着いたときにはとっぷり日が暮れていました。
バスの時間を調べると、1日数本しかないバスのラスト1本が3分後に出発とのこと。急いで乗り込み、事なきを得ましたが、重大なことに気づきました。

「めし食ってねぇ」

晩飯はもとより昼飯すら食べていなかった上に、おそらく明日の朝飯も抜き。(宿の徒歩圏内には飲食店もコンビニもないらしい)
海に体力を持っていかれ、そのうえ丸1日何も食べられないとなると、ともすれば旅の継続を断念することになってしまうかもしれません。

「こうなったらもう、恵んでもらうしかない…」

そう心に決めると、″腹が減ってもうやばいぞフェイス″を作成し、バスを降りて宿に向かいます。
宿に着き、受付を済ませてひと段落つくと、僕のフェイスから尋常ならざる空気を察したスタッフさんから神のような言葉。
「…もしかして、晩ごはんまだですか?」

このチャンスを逃すまいと、瞬時に顔面を″極限に腹が減ってまじでやばいぞフェイス″に切り替え、朝ごはん以降なにも食べていないこと、海遊びが過ぎて体力がゼロであること、カピカピごはんでも黄ばんだバナナでもなんでもいいので食べ物を与えてほしいことを渾身の悲壮感を込めてお伝えしたところ、なんと、もぎたての野菜をふんだんに使った温かいごはんにありつくことができました。(晩ごはんは宿泊に付随しているものではなく、あくまでもご厚意。ありがたいとしか言いようがない)

という、僕の命を救ってくださった恩人的宿はこちら
茨木ゲストハウスjicca

「あなたの実家でありたい」というコンセプトで作られた茨城県下初のゲストハウス。
オーナーのともひろさんは別の事業も運営されているそうで、オーナー不在時にはスタッフのきょーちゃんやオーナーのお母さんが温かく迎えてくれます。
きょーちゃん、なかなか興味深い経歴をお持ちの方で、どんなきっかけでその道を選んだのかなどもっと聞きたかったのですが、僕の旅人エピソードにすごく興味を持ってくれ、ガシガシ来る質問に調子に乗って答えていたら時間がなくなってしまいました。
18日目にして自分語りに時間を費やすという初歩的なミス。空腹が満たされたがゆえの油断です。

宿の内部はこんな感じ。
玄関入ると、でっかいキャンバスに『Welcome to Jicca!!』。

カラフルなふすまと広い寝室。

広い廊下。

古材を集めて新築したそうで、築年数が若いのに老練な雰囲気でした。

宿の前にはポップな看板があり、目印になります。

地元の食材を使ったモーニングセット。
ゲストハウスが米農家さんの敷地内にあるので、ごはんおかわりし放題です。

米、野菜、卵、納豆、すべて地元産。まじで美味い。
なんでしょう、地のものを食すと、なんとなくその土地に馴染んだ気になります。

宿の周りには田園が広がり、その背後には山々が連なります。
天気が良ければ筑波山も見えるそう。

朝食を食べ、身支度を整えると、お母さんに見送ってもらいながらバスに乗り込み、石岡市街地に向かいます。

石岡市は看板建築が有名。市内に34軒現存しており、そのうち6棟が市の重要文化財に指定されています。
そもそも『看板建築ってなに?』という話ですが、以下の2枚の画像をご覧ください。

お分かりいただけたでしょうか。
上の写真ではモルタル造の洋風の建物のように見えますが、実は木造家屋にモルタルっぽい装飾を張り付けているだけであることが下の写真からわかります。この装飾っぽい部分がいわゆる『看板』。
看板が張り付いた建築なので、『看板建築』です。わかりやすい。

他にも、こういうのとか

こういうのとかあります。

町中に点在しているので、探してみると楽しいですよ。

あと、隠れたスポット、駅前にあるみんなのタロー像。

タローは、17年もの間、毎日飼い主を探して駅通いを続けた、石岡の忠犬ハチ公的存在です。
飼い主に会うことなく死んでしまったそうですが、そもそもなぜタローは石岡に来たのか、飼い主はどこに行ってしまったのか。長い間謎だったのですが、死後45年経ってから飼い主らしきひとが見つかり、石岡以前のエピソードが明らかになりました。
ちょっと泣ける話になっています。詳しくはこちら↓
45年越しの待ち人 タローは駅に通い続けた(出典:asahi.com(朝日新聞社))

2時間ほど市内を散策したのですが、平日だったせいか3,4人しか出会うことができず、石岡の歴史や風土について深く知ることができませんでした…。(こういう条件下でもネタを探し出すのがプロなんだろうなぁ)
移動時間が迫ってきたので、次の目的地・福島県いわき市に移動することにします。

【わらしべ通信】
神奈川県鎌倉市で手に入れた、フィリピンのユニクロでなんとなく買ったTシャツは、ハンター×ハンターの新刊買うときにレジにあったからなんとなく買った般若心経に変わりました。

軽量化には成功しましたが、謎に濃いアイテムを手に入れてしまいました。
般若心経は誰の手に渡り、何に変わるのでしょうか。(くそでかい仏像とかになったらおもろいな…)

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