REPLOG

レプログ

2014.07.27

アメリカを甘くみるな!

71ba19722b2e67bd90eb20d1c24849c1_m

 

先日、初めてアメリカで交通事故を起こしてしまいました。

 

一緒に乗っていた息子は号泣しながら英語で

「お父さんに電話しろ」

と叫びまくり、

私は心から

「泣きたいのはこっちだよ」

と思いました。

 

幸いなことに私も息子も怪我もなく、

私の独り相撲だったので相手もなく、

道路にちょっとした渋滞を作るだけで済みました。

 

それでもパニック状態に陥っていた私と息子に、

多くの人が声をかけてくれました。

 

人の優しさにふれた私は、

アメリカって素敵!なんて優しい人達!

 

と、涙がでそうになりました。

 

1人の男性は、警察がくるまでの間、私達親子に

「子供が怪我したら大変だから、あっちの芝生にいなさい」

と言って、自分は事故による二次被害を予防するため、

他の車が私の車にぶつからないように誘導してくれました。

 

そして、サイレンをならしやってくるパトカー。

向かう先は私の車。

ハリウッド映画に出てきそうなかっぷくのいい警察官の人が現れ、

恐る恐る話してみると、この警察官も一番に息子のことを気遣ってくれ、優しく対応してくれました。

 

泣いていた息子も警察官に「子供警察」のシールをもらい、ご機嫌になりました。

 

すると、この警察官に

「ここら辺だから、よかったよ。

もし、治安が悪いところだったら、あんたら親子どうなってたか‥」

とするりと言われ、

さっきまで

「アメリカ人サイコー!ヤサシー!」

と思っていた私の心は打ち砕かれ、

硬直してしまいました。

 

最近、少し車の運転にも慣れてきて、

自分の行動範囲が広がった私に

「アメリカを甘くみるな!」

と頭をハンマーで叩かれたような気がしました。

 

そうでした。

 

この国は貧富の差がとてもはげしいために、治安の差も極端です。

富裕層が住む土地では、ホテルのような高校があり、道路もきれいで治安はいいけれど、

その隣の街へ行くと壊れかけたお店には鉄格子があり、

発砲事件や軽犯罪はニュースにもならないくらい多発しています。

 

今回私が事故をした所は、富裕層の街でした。

ここの隣の街だったら、どうなってたか‥と考えると、

自分が平和ボケしていたことが情けなく感じます。

 

怖い怖いと思っていると、何もできなくなりそうで、いつも突っ切ってしまう私ですが、

親としての責任をもう少し感じながら生活していこうと思いました。

 

 

TO TOP